僕はラーメンが好きだ。若い頃に比べると食べる頻度は格段に少なくなったが、それでもいまでもちょくちょくラーメンを食べに行っている。色々なラーメンを食べているのですが、中でも思いれが深いのが家系ラーメンだ。中高時代、横浜で、しかも家系らーめんの元祖と言われる吉村屋の近所で育ったため、今でもときどき無性に食べたくなる。
とある通勤帰り、家系ラーメンが食べたくなり、乗り換え駅である北千住で下車。駅の近くにある「武蔵家」に向かった。
この武蔵家は、電機大学のすぐ横にあるため、お値段もお手ごろでライスも無料でつくという大変良心的なお店です。らーめんの味も申し分ありません。
普段ならそのままらーめんを注文するのですが、この日はふとラーメンの左にあるつけ麺に目が止まってしまいました。つけ麺はらーめんと比較すると麺が太くてゆでるのにもっと時間がかかり、冷す手間もあるため、ラーメンよりも割高な場合がほとんど。
ところが、武蔵家のつけ麺はらーめんと同じ650円!これは破格の値段です。腹は決まりました。
「つけ麺並でお願いします!」
「ハイお待ち!」
待つこと数分。つけ麺ができました。・・・え、数分!?
注文してから出て来るまでの時間がちょっと早すぎないか? 僕の心に不安がよぎりました。
運ばれて来たつけ麺を見て、これはやってしまったと思いました。運ばれて来たのは、以下のような単に麺とスープが分離しただけの家系「分離」ラーメン。しかも、麵がなんだかカサカサしています。
つけだれを飲んでみると・・ハイ、「たれ」ではなく、普通の家系ラーメンのスープです(汗)。普通のつけ麺のつけだれは味が濃くてドロっとしているのですが・・
問題のお味は・・ハイ、正直かなり不味いです。
冷えた麺を熱いスープに浸して行くのですが、食べ進めると麺がどんどん冷めていき、後半はもはや冷えた家系ラーメンを食べるという状況。まさに苦行です。
頑張って最期まで食べ切りましたが、もう二度とこの店でつけ麺を食べることはないでしょう。
つけ麺を食べるなら、やはり専門店が鉄板です。このようにらーめん屋の出すつけ麺は当たり外れがかなりありますが、逆につけ麺屋の出すラーメンは不思議とハズレは少いと思います。
皆さんもご注意ください。