僕はずっと日本の英語教育だけを受けてきて、29歳で初めて留学しました。中学、高校と学校でずっと英語を学び、大学受験でも英語を中心に勉強。社会人になってからは留学するためTOEFLとGMATの勉強に明け暮れ、莫大な時間を英語学習に捧げてきました。
しかし、莫大な時間を英語学習に費やして来たにも関わらず、留学後は英語に本当に苦労しました。特に、スピーキングです。
僕は、将来子供たちにも留学して欲しいと思っています。英語をマスターすることによって開かれる扉があまりにも多いからです。そんな我が家にとって、スピーキングを中心に、英語をどのように教えるのかは大変重要なトピックです。
最初は自分たちで英語を教えようと思い、試行錯誤していましたが、昨年から小学校五年生と六年生の上二人が公文の英語を習い始めました。一年弱ほど通わせた感想を書いてみたいと思います。
公文式とは何か?
以下は、僕が子供と体験クラスに参加した時に公文の先生から見せられた動画です。
この動画を見てわかる通り、公文式の最大の特徴は、子供の学習レベルに合わせた段階型の学習です。
公文式英語の教材はこんな感じ
以下は、実際に我が家の子供が使っている教材です。最初は簡単な単語をやっていましたが、一年弱やって、気がつけば以下のような文章に進化しています。
公文式英語の秘密兵器、イーペンシル
僕が中学校から学んでいた英語学習というのは、文法から入るリーディング主体のインプット型英語学習です。この学習方法がよくないのは、リスニング、そしてスピーキングに繋がりにくいことです。
公文式の英語では、以下のイーペンシルと呼ばれる不思議なリスニング教材を使います。このイーペンシルがなかなか秀逸なのです。
各教材には四角のマークがあり、ここにペン先をつけると英文のネイティブ音声が出る仕組みになっています。
子供たちはここにペンをつけて音声を確認し、その音声を真似ることでリスニング、そしてスピーキングの訓練をすることができます。この方法だと、CDなどを使う必要もなくとても便利です。
公文の教室に通うのは週2回
子供たちが教室に通うのは週2回。学校のすぐ近くにあるので学校帰りに立ち寄って、30分くらいで終わるようです。ただ、通うと言っても普通の塾のように先生が何かを教えてくれるというよりは、自習をして課題をやって採点してもらうだけで、あくまで自習がベースです。
そのため、この週2回の通いは自習を定着させるためのペースメーカーのような位置づけではないかと思います。また、英語に関しては日本人のおかしな発音を教わるリスクが減るので、そちらの方が望ましいと思っています。
英語を実際に話す機会は無料英会話教室を利用
本当の英語力を考えた場合、実際にネイティブスピーカーと英語で話す機会を得ることは絶対に必要です。公文式ではこの部分は全くカバーできません。じゃあ、英会話クラスにも行こうかという話になりますが、英会話クラスにまで通うにはちょっと費用が高すぎます。
そのため、我が家が定期的に利用しているのが、Goeigoミッションスクールという無料の英会話教室です。全国に教室があり、完全無料なので本当に重宝しています。先生は大学を休学して宣教師としてボランティア活動に来ているアメリカ人の若者たちです。プロの教師ではありませんが、無料なので文句はありません。
公文式が向いていない子供もいる
公文式をやってみて思うのは、この方式は、子供に自習する習慣があることが前提になっているということです。公文式の説明では、勉強ができない子供も自分の理解できているところからスタートし、わからないところを繰り返し学習できると謳っていますが、いずれにせよ自分で勉強することが大前提です。
実は僕自身がその失敗例で、小学校の頃に親に公文をやらされていましたが、自宅で自習する習慣がなく、次々に溜まって行く宿題に耐えきれずに隠しては怒られる、ということを繰り返していました。お陰で算数と数学が大嫌いになり、留学の際に必要なGMAT受験では高校一年生レベルの数学が必要になったため、死ぬほど苦しむことになりました。
公文式英語はとりあえず中学まで続ける予定
この公文式英語をどこまで続けるかですが、とりあえず中学校に上がったらやめて別の方法を考えようと思っています。
というのも、公文式はあくまで公文式のペースで進んでいくため、実力はつくと思いますが、中間や期末のテスト対策には直結しないと思っています。これは恐らく正解で、実際小学生で公文式をやっている人は多いけれど、中学校に入ってやっている人をあまり見かけません。
公文式英語は、あくまで中学校に上がるまでのスタートダッシュとして利用するつもりです。