先日、自宅に帰宅すると妻が見慣れない分厚い緑の本を持っていた。総合英語Forest(フォレスト)という英語の参考書だった。

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僕と英語の付き合いは長い。僕が最初に英語に正面から向きあったのは高校3年、浪人の受験時代だ。高校3年生の春、当時偏差値35しかなかった僕は高校の中では落ちこぼれグループに属しており、人生の目標もなく浮遊していた。ところが、ある時教室にあった分厚い大学の案内資料を放課後パラパラと見ていたら、とある大学のキャッチコピーにありえないくらい吸い込まれた。こうあった。

「あらゆる先入観から自由になるためにICUはある」

この短い言葉に衝撃を受けた。こうして、ICUを目指す僕の受験生活は幕を開けたわけです。いろんな経緯を割愛すると、結局現役、浪人と、ICUはおろか早稲田も慶応も玉砕し明治大学に入学するわけですが、受験時代最も力を入れたのが英語でした。

現役時代は独学、浪人時代は河合塾にお世話になっていましたが、当時河合塾の先生に購入を勧められたのがロイヤル英文法―徹底例解でした。しかし、あまりのボリュームと内容の硬さに、ざっと数回読んだだけであまり活用することはありませんでした。

さらにそれから10年後くらいにTOEFLとGMATを受験し、アメリカの大学院にMBA留学をし、帰国し現在に至ります。TOEFLもGMATもプレゼンスという予備校に通いましたが、そこで勧められた文法書はTOEIC用のTOEIC(R)TEST文法完全攻略 (アスカカルチャー)という本で、予備校のスタンスとしては、
「もう文法は過去にみっちりやっているから、この本でざっと復習しましょうね。」
ということだった。これで大丈夫かとも当時は思いましたが、IBTへ移行した近年のTOEFLの傾向は、細かい文法を問うのではなくなっているため、予備校の勧め通りで十分だったと思います。

で、現在は外資系法人勤務ということで、毎日英語を書いたり話したりと、毎日職場にいるネイティブスピーカーを相手に英語を使いまくる職場にいます。

前置きがかなり長くなりましたが、話を戻すと妻は
「将来子供に英検を受けさせたいので、その前にまず自分が英検受験するので、そのための参考書を買った」
ということでした。

一応妻もアメリカの短大を卒業しているのですが、私と異なり英語をほとんど使っていないので、かなり文法とかが怪しくなっているということでした。

フーン、と思って時間があるときにパラパラを見てみると、非常に分かりやすくてびっくり。例えば、英語を学ぶ上でかなりキーになることの一つは時制の概念の理解です。英文法においては、過去形、過去完了形、未来形などの概念が出てきますが、高校時代の僕にとって理解するのにけっこう時間を要したのを覚えています。ところがこのフォレストの場合、解りやすい説明とともに、随所に出てくる秀逸な図解で、難解な概念が丁寧に説明されています。

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仮定法についても同様で、いろいろなパターンがあるため、覚えるのが大変ですが、以下のとおりとても解りやすく説明されています。

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英語を使いまくる現在の自分を振り返ってみると、悪い意味で自分が使う英語表現が固まってしまっていることに気付きます。僕が英検を受けるかどうかは解りませんが、社会人の英語学習の復習用として一冊手元に置いておいてもよいと思いますし、中高生の子供がいるご家族であれば必須の一冊になるのではないでしょうか。まあ、この本はかなり売れているようなので、僕のような人間が紹介しなくても誰でも知っている定番参考書なのでしょうが。笑