市販のルーを使って、最短・最速で最高に美味しいカレーを作るには、「下ごしらえの工夫」と「隠し味」が鍵となります。特に、時間のかかる玉ねぎの調理を効率化することで、格段に早く、かつ本格的な味わいに仕上がります。
自担を実現させるために必要な料理ツール
絶対に欲しいのが、スライサーです。5000円くらいで購入できますが、本当に元が取れます。これがないと、みじん切りをするのに手間がかかります。
最短・最速で最高に美味しいカレーを作る方法
1. 玉ねぎのみじん切りと時短糖化(必須)
カレーのコクと甘みは、みじん切りにした玉ねぎをじっくり炒めて「あめ色玉ねぎ」にすることから生まれます。これを最短で行うには、「電子レンジ+フライパン」の合わせ技が最も効果的です。
つまり、電子レンジを活用して細胞を破壊し、その後にフライパンで短時間で炒めることで最短で糖化を実現させます。この方法だと、通常は数十分かかる「あめ色玉ねぎ」が10分程度で完成します。
電子レンジとフライパンの合わせ技
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- 玉ねぎを切る
- 玉ねぎをできるだけ薄くスライスするか、細かいみじん切りにすると、熱が通りやすくなり、さらに時間を短縮できます。
- 電子レンジで加熱する
- 耐熱皿に切った玉ねぎを広げ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で3〜5分加熱します。これにより玉ねぎの細胞が壊れて水分が出やすくなり、甘みが引き出されます。
- フライパンで炒める
- 熱したフライパンに油をひき、電子レンジで加熱した玉ねぎを入れ、強火で一気に炒めます。水分を飛ばすように炒め、玉ねぎがしんなりして色がつき始めたら、水を少量加えて鍋底の焦げをこそげ取り、玉ねぎ全体になじませる作業を数回繰り返します。この「差し水」のテクニックによって、焦げ付きを防ぎながら、色味と甘みを均一にすることができます。
- 冷凍した玉ねぎを使うと、さらに時短になります。冷凍することで玉ねぎの細胞壁が壊れ、解凍時に水分が抜けやすくなるため、炒める時間が短縮されます。
- 玉ねぎを切る
2. 隠し味でコクと深みをプラス
市販のルーだけでも美味しいですが、いくつかの隠し味を足すことで、一晩寝かせたような奥深い味わいを短時間で再現できます。
- 酸味とコクをプラス:
- インスタントコーヒー(小さじ1〜2):苦味が加わり、味に深みが出ます。
- 中濃ソース、ウスターソース(大さじ1):ソースに含まれる野菜やスパイスが、味に複雑さを加えます。
- トマト(トマト缶のダイスカットやトマトジュース):酸味が加わり、さっぱりとした後味になります。水の半量をトマトジュースに置き換えるのもおすすめです。
- まろやかさと甘みをプラス:
- チョコレート(板チョコ1〜2かけ):カカオのコクと風味が加わり、まろやかになります。ビターチョコレートがおすすめです。
- はちみつまたは砂糖(大さじ1):辛味が和らぎ、甘みとコクが増します。
- ヨーグルト(大さじ1〜2):インドカレーのような爽やかな酸味とまろやかさを加えます。
3. ルーを入れるタイミングと工夫
- 火を止めてから入れる: 沸騰した鍋にルーを入れると、ルーの中のでんぷんがダマになりやすいため、必ず火を止めてから溶かしましょう。鍋底に濡れ布巾を敷いて少し冷ますと、さらに溶けやすくなります。
- 複数のルーを組み合わせる: 異なるメーカーや種類のルーを組み合わせることで、味に奥行きが出て、複雑な風味になります。