NTTのフレッツ光を使っていた我が家。一戸建ての新居に引っ越したタイミングで回線速度の早さで評価が高いNURO光に申し込むことにした。

もともとは、フレッツ光のマンションタイプを使っていたのだが、最大シェアを持つフレッツは、そもそも回線を共有する人間が多い上、マンションタイプはさらにそこから同じ建物の人間と共有するため、ダブルで遅くなっていた。有線で繋いでも、20Mpbsくらいだった。

そこで目をつけたのが、So-netのNURO(ニューロ)というわけです。


NURO光とは

NURO(ニューロ)光は、So-netが数年前から展開している、光ファイバーを利用したインターネット回線です。最大の特徴は、その圧倒的な回線速度で、2ギガとなっています。料金はフレッツ光の戸建てや、auひかりよりもやや安い水準です。最大5台までインストール可能な、カスペルスキーという有名なセキュリティソフトも含まれていて、光でんわも使うことができます。
NURO光
通常、光ファイバーのサービスというのは、回線を引いたNTTの光ファイバー網に、各プロバイダーがインターネットへの出入り口となる機能を組み合わせることで成立しています。つまり、回線を売っている業者とプロバイダーは切り離されているわけです。しかし、So-netのNURO光は一体化しています。

では、なぜ一介のプロバイダーであるSo-netが自社の光ファイバーサービスを提供できるのかというと、その答えはダークファイバーと呼ばれる、NTTの光ファイバー網にあります。実は、日本全国津々浦々張り巡らされた光ファイバー網ですが、そのすべてを活用できているわけではありません。その普段使われていない光ファイバー網は「ダークファイバー」と呼ばれていて、NTTがいろいろな業者にネットワークサービスとして卸売りをしています。So-netも、このサービスを使って、あたかも自社の光ファイバー網のように売り出しています。逆を言うと、回線品質は保証済み、とも言えます。


NURO光の申し込みの流れ

申し込み方法は簡単で、So-net 光ファイバーの紹介ページからすぐに申し込めます。申し込み時に、対応エリアを確認できますが、対応エリアでなかった場合はあきらめましょう。申し込み後、工事の連絡が来るので、工事日を調整し、工事が完了すればすぐに使えるようになります。ちなみに、この工事はなんのためにやるのかというと、自宅のそばに走っている光ファイバーと、自宅を繋ぐためです。申し込みから完了まで、数週間といったところでしょうか。


回線速度の秘密は独自ルーターと独自規格にあるらしい

しかし、通常のフレッツ光などの速度は100メガ前後でしかなく、スペック上ではNURO光とかなり差があります。NURO光では、世界標準のGPONテクノロジーを採用し、下り最大2Gbpsを実現。さらに、ホームゲートウェイ(自宅の回線と光ファイバーを繋ぐ機器)でもスピードを減速させないよう、メーカーとの共同開発を行った独自機器を採用することで、大幅な速度アップに成功しています。

以下の黒い機器が、独自開発されたホームゲートウェイです。左は光でんわ用の機器。このホームゲートウェイは、最高速度450Mpbsという高速無線LANが、標準装備されているので、追加で無線LAN親機を購入・レンタルしないでも、すぐにワイヤレスインターネットを使うことができます。
nuro-router2


で、本当にNURO光は速いのか?

結論から言いましょう。2ギガは絶対に出ません。なぜなら、2ギガというのはホームゲートウェイまでの速度で、ホームゲートウェイとパソコンを結ぶLAN回線の規格は最大1ギガだからです。しかし、それでも、我が家のNURO光のインターネット速度をテストしてみると以下の速度です。なんと上りも、下りも、実測800Mbps以上、実測で出ています。100メガを歌うフレッツの実測が25メガ前後だったことを考えると「異次元」の一言です。So-netの説明によると、いつかLANの規格が2ギガに追いつくとき、本当の意味で2ギガの速度を自宅でも享受できるようになるとのことです。
nuro-speed-test

念のため、スマホからWi-fiの速度も調べてみました。それでも、下り30メガ前後は出ています。有線で繋げたフレッツ光よりも、速い!汗
nuro-wifi-speed


NURO光への乗り換えを検討するときに注意すること

NUROに限らず、光サービスを乗り換えるときには、以下の点に留意する必要があります。

1. 更新月以外は違約金が発生する可能性がある
インターネット回線は、最低利用期間や更新月といった縛りがあり、それ以外のタイミングで解約すると違約金が発生する可能性があります。ただ、こうした違約金は、たいてい入会時のキャッシュバックキャンペーンなどで相殺できるようになっています。

2. オプションサービスはサービスによって異なる
フレッツ光を利用している場合は、フレッツテレビなどのオプションサービスがありますが、NURO光にはこうしたサービスがないため、今テレビを光回線で視聴している場合は、アンテナを別途たてる必要があります。アンテナは5万円くらいだと思います。正直、初期費で5万円払って終わりにした方が、毎月500円払い続けるよりもよいと僕は思います。

3. 解約タイミングに注意
NURO光が開通した後で、現在使っているサービスを解約するようにしましょう。そうしないと、使えない期間が発生します。確か、NURO光は初月無料だったと記憶しているので、ダブルで支払いが発生することはないはずです。

4. 光でんわの番号は変わってしまう
光でんわの番号は乗り換えると変わってしまうので注意が必要です。


まとめ

とにかく、まとめとしては、So-net NURO光の速度は凄いということです。速い速度のインターネットを探している人は、是非検討してみることをオススメします。
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