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WordPressのECプラグインWelcart Shopの初期設定の方法と、実際の業務フローを解説します

某劇団を主宰している大学の先輩に、WordPressで運用している公式サイト上でDVD販売をしたいのでEC機能を実装してくれないかとの相談。ちょっと調べたらWordPressのプラグインにWelcart ShopというEC機能を実装できるものが無料で配布されているということだったので、早速インストールしてみた。

インストールは簡単なので割愛しますが、初期設定がやや面倒で、配送方法や決済方法などを決める必要があります。配送方法は劇団側で話し合われ、日本郵便のレターパックライトで送ることになりました。レターパックの良いところは全国一律300円台で送ることができ、さらに追跡コードを使うことができます。定形外の場合は、定額でない上、追跡コードのサービスもありません。ECではトラッキングが不可欠です。

決済方法は、Welcart自体はいろいろな決済方法に対応していますが、運用側の都合で銀行振込のみということになりました。Yahooかんたん決済などはハードルが低そうなので、運用がおちついたら試してみるよう提案してもいいかもしれないと思っています。

配送方法と決済方法の設定が終わった後は、販売する商品を登録する必要があるのですが、まずこの中のSKUコードがよく分からなくて、ネットの幾つかの記事を読むことになりました。最初は、てっきりどこかに登録して番号を貰ったりする必要があるのかと思いましたが、自由に決めて良いものだと分かりました。

SKUコードとは、在庫管理するための管理番号のことで、例えば、アパレルの場合、Aという商品があった場合、A001というSKUコードを設定することができません。というのも、通常アパレル商品の場合は同じ商品の中で色やサイズがあるからです。そのため、商品Aの赤色、サイズは20といった商品の場合、SKUコードは、A001R20といった、在庫管理の最小単位まで絞り込んで設定する必要があります。

また、商品画像の設定方法がわかりにくく、公式サイトのマニュアルを見たところ、商品コードと同じファイルの画像をメディアにアップするだけだとわかりました。これは便利です。


運用については画面をいろいろ調べながら、以下の業務フローを構築しました。この業務フローと画面の組み合わせを解説するサイトとかがほとんどなくて、1時間くらい試行錯誤してしまいました。

まずは入金確認までの業務フローです。

そして、配送完了までの業務フロー。

受注が入ると受注一覧に受注情報が追加されていきます。

今回は銀行振込のみなので、入金確認ができたら各受注の詳細画面に行き、手動で入金ステータスを変更します。

ステータス変更の後、同じ画面の右上にメール・印刷フィールド表示タブがありますので、ここをクリックするとタブのメニューが現れます。ここで入金確認メールをさらにクリックします。すると、送信画面が開き、お客様にメール送ることができます。

 


入金確認後は、配送担当者が配送の手続きを行います。受注一覧で、ステータスが入金済みになっていることを確認し、配送業者で手続きを行います。今回はレターパックなので郵便局に行きます。

配送が完了したら、詳細画面に行き、発送完了メールを送ります。この際、追跡コードを追記し、お客様がご自身でトラッキングできるようにします。

以下、配送完了メールをカスタマイズした内容です。

本日、ご注文の商品を発送いたしました。

配送業者は日本郵便、配送手段はレターパックとなっております。
追跡コード:XXXXXXXX (*ここを主導で変更する)

上記の追跡コードを通して、郵便追跡サービスで配送状況をご確認頂けます。
https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/

一両日中には到着する予定ですが、万が一届かない場合はご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

面白いことに、ステータスに配送完了を選ぶところがないため、配送が完了したことがわかるように、備考欄に追跡コードを追記して更新するように業務を定義しました。


素晴らしすぎるプラグインですが、一点だけクリティカルな弱点は、商品販売のページデザインが最悪なことです。特に、カートに入れるCall to actionボタンがとにかく見にくい。他のユーザーサイトのコメントを見るに、運営側はわざとデザインの品質を落として、カスタマイズの受注を狙っているようです。苦笑

しかし、嬉しいことに、ちょっとしょっぱいページデザインにも関わらず、サイトを構築した初日にまずは1件の受注をすることができました。商品力で勝負するしかありませんが、これからが楽しみです。

私は自力で導入・構築しましたが、これは商品数が少なく、小規模だからできたと考えています。本格的にECを始められたい方は、以下の書籍を手元に置いて、漏れ抜けなく丁寧に導入・構築することをお勧めします。



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