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Kindleダイレクトパブリッシングは本当に儲かるのか?出版その後の販売状況と今後の展望

2016年2月に念願の個人出版をしてから早9ヶ月。一体今までに何冊売れたのか確認してみました。

で、いくら儲かったのか?直近90日の実績

以下は直近3ヶ月のレポートです。Kindleダイレクトパブリッシングの管理画面では、ブラウザ上のレポートでは直近90日しか表示できず、それ以前はエクセルをダウンロードする必要があります。

以下は振り返ってみて気づいた点です。

Kindle unlimitedとオーナーライブラリの利用率が高い

ロイヤリティ70%の対価として、Kindle unlimitedやプライム会員1冊無料であるオーナーライブラリの対象にされてしまいます。何冊読まれたのかはよくわからず、その下の「既読 KENP (Kindle Edition Normalized Pages) 」を見て類推するしかありません。僕の書籍は約100ページなので、既読ページ数が約2000あることを考えると20冊ほどダウンローどされた、というのが実績値に近いのではないかと思います。つまり、通常販売の5倍の利用ということになります。

で、問題はこちらのロイヤリティがいくら支払われるのか、ということですが、レポートを見てみると1ページあたり0.5円というのが分配金からの支払いになっています。つまり、販売できたら14000円のロイヤリティを受け取れるはずが、たったの1000円のロイヤリティになってしまっていることになります。コンテンツ搾取とはこのことかもしれません。

ロイヤリティ30%と70%、結局どちらが得なのか?

結論から言うと、どちらが得なのかよく分かりません。

強制的にコンテンツ搾取の対象になるKindle unlimitedやオーナーライブラリの掲載を辞めたければ、30%のロイヤリティを飲むしかありません。その場合、もし同じ数だけ売れれば、25冊 x 1000円 x 30% = 7500円 を受け取ることができます。もしくは、30%の場合は9.99ドル以上で売ってはいけないという縛りから解放されるため、値上げすることで受け取る金額を増やすこともできるかもしれません。

しかし、同時に無料だからこそ読むユーザーも一定数いるわけで、同じ数が売れる保証はどこにもありません。ざっくり計算するとダウンロードされる本の数は40%落ち込むと、70%方が良いことになります。ここら辺が出版者の悩みどころです。

一方のアマゾン側はどちらに転んでも得する訳で、本当に巧妙な仕組みになっていると思います。

これからどうするのか?

来年はもう少し積極的にプロモーションをしよう

僕の販売している書籍は、毎年1度開かれるあるイベントの攻略方法です。そのため、1年スパンで物事を見ています。今年はアマゾンの集客力を見てみたくて、自分の運営しているポータルサイトやソーシャルメディアでは全くプロモーションしていませんでしたが、来年はもう少し他の媒体との連携に力を入れてみたいと思っています。

ウェブサイトとの連携も強化

それに合わせて、書籍の中からポータルサイトへの導線もよく見直しておこうと思います。電子書籍の強みは、何と言ってもデジタル媒体の往来です。本を読んでもらいながらウェブページへ飛んでもらい、そちらで何らかのキャッシュポイントに誘導しても良いわけで、電子書籍の強みをもっと活かしても良さそうです。

調子に乗ってもう一冊出版

また、来年は2冊目の書籍をリリースしてみようと思っています。今構想を練っている途中ですが、何事も行動あるのみです。

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