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今まで謎の存在だった北部市場
ここ最近、松戸市民で大きな話題になったのは、住友商事が発表した、松戸市北部市場跡地の映画館付きの大型ショッピングモール(商業施設)を作るという発表です。
北部市場というのは一市民と観点からは何とも中途半端な施設に映っていました。というのも松戸には絶大な集客を誇る南部市場がそれほど遠くない場所にあるからです。
「何で、同じような施設が市内に2箇所もあるんだろう。しかも、北部市場は閑散としてるし。。」
という素朴な疑問を多くの松戸市民は持っていたと思います。
住友商事が北部市場跡地の再開発プロジェクトを発表
それで、先日の住友商事の発表です。住友商事のプレスリリースから抜粋します。
松戸北部市場開発プロジェクト開始について
住友商事株式会社は、松戸市公設地方卸売市場北部市場の跡地利用活用において、土地所有者である千葉県食品流通センター株式会社と事業用定期借地契約の予約契約を締結しました。住友商事は約5ヘクタールの広大な北部市場跡地に、複数の大型店と専門店を集積した一体型多核モールの形態による、街並みとの調和と地域の多世代交流の空間を実現する商業施設の開発を行い、新たな交流の拠点・憩いの場を提供します。松戸北部市場開発プロジェクトは、2018年度内の着工、2019年度内の竣工・開業を目指します。
同商業施設には物販・飲食・サービス業種の他に、シネマコンプレックスを核としたアミューズメント機能、地域住民の健康維持促進のためのフィットネスやクリニックなどの導入を検討しています。また、住友商事と運営管理会社である住商アーバン開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野稔彦)が計画段階から一体となり、継続的に住友商事グループが事業運営する体制を構築します。
以下、住友商事の発表のポイントです。
そもそも北部市場ってどこだっけ?
北部市場は、松戸市の中央上部にあります。
いつできるのか?
2019年度内
店舗数は180と発表
残念ながら、松戸市北部市場跡地は、テラスモール湘南と比較すると東京ドーム1個分くらいの大きさになるため、店舗数は少なくなると思います。
以下は、松戸市周辺の店舗数の大きさと店舗数です。
ショッピングモール | 広さ | 店舗数 |
---|---|---|
イオンレイクタウン | 337,357 m2 | 710 |
ららぽーとTOKYO-BAY | 171,000 m² | 450 |
イオンモール幕張新都心 | 192,000 m² | 350 |
イオンモール千葉ニュータウン | 112,805 m² | 180 |
セブンパーク アリオ柏 | 130,000 m² | 200 |
ららぽーと新三郷 | 85,200 m² | 180 |
松戸市北部市場跡地の新施設 | 47,000 m² | 180 |
イオンモール柏 | 44,606 m² | 100 |
ららぽーと柏の葉 | 41,654 m² | 100 |
この表を見て分かる通り、松戸市北部市場跡地の新施設は決して大きい施設ではありません。そのため、イオンモール柏とららぽーと柏の葉と同じくらいの広さから、店舗数は当初100前後になるのではないかと考えていましたが、発表された店舗数は180と、ららぽーと新三郷と同じ規模になると発表されています。敷地が狭いのに店舗数が多くできる秘密は、フロアの数にあるのではないかと考えています。ららぽーと新三郷は2階建ですが、テラスモール松戸は4階建と発表されているからです。
どんなものが入るのか?フロア構成は?
フロアですが、4階の建物になります。
1階:食品ゾーンを中心とした高頻度来館ライフサポート
2階:都市型ファッションから普段使いの小物までが揃うファッションフロア
3階:目的性の高い大型店とシネマコンプレックスの入り口から構成される、ファミリーライフフロア
4階:松戸で唯一の映画館
共用部分の環境デザインコンセプトは「陽だまりの庭」
毎日の暮らしに溶け込んだくつろぎの庭のような雰囲気になるそうです。
出店予定のテナント
一部のテナントがすでに発表されています。カテゴリごとに紹介したいと思います。
アパレル・家電・日用品
- アカチャンホンポ
- H&M
- 無印良品
- ノジマ
- ユニクロ
- ロフト
- マツモトキヨシ
スーパー
- サミット
スポーツ関連
- SPORTS AUTHORITY
- 東急スポーツオアシス
SPORTS AUTHORITYの出店は意外でした。と言うのも、すぐ近くにすでに1店舗あるからです。恐らく、競合に出店されるくらいなら、自社の店舗と競合してでも、最大の集客を期待できるモールへの出店を優先したいと思ったのでしょう。
本屋・レンタル
- TSUTAYA BOOK STORE
ツタヤといえば、元々は英語のTSUTAYAでレンタル事業を生業としていましたが、近年はお洒落な「蔦屋書店」の展開に力を入れています。
映画
- ユナイテッド・シネマ
松戸市にできる約 5 年ぶりの映画館です。地域唯一のシネマコンプレックス全 11 スクリーン、約 1,900 席を誇る規模で展開するとのこと。
レストラン
- 中華蕎麦 とみ田
- マーサ ドゥ プリュス
完成後に心配なこと
完成後に交通渋滞が悪化する可能性大
新施設ができた後に起こると予想されるのが、交通渋滞です。以下を見て分かる通り、北部市場の前の道は一車線しかない道路になっています。今でさえ頻繁に渋滞しているのに、新施設ができてしまったらますます渋滞がひどくなりそうです。
小金原商店街の過疎化が加速するのでは
周辺のお店で最も打撃を受けるのではないかと思われるのが、小金原商店街です。新施設から1キロしか離れていません。ただでさえ今でも寂しい状況なのに、近くに巨大なショッピングモールができてしまったら、かなりのお客さんが流出するのではないかと思います。
数十年後、施設そのものがどうなっているかは不明
あと、個人的にかなり気になっているのが、住友商事と市場を運営していた千葉県食品流通センター株式会社の契約です。以下の通り、今回締結されたのは売買契約ではなく、事業用定期借地契約となっています。
住友商事株式会社は、松戸市公設地方卸売市場北部市場の跡地利用活用において、土地所有者である千葉県食品流通センター株式会社と事業用定期借地契約の予約契約を締結しました。
事業用定期借地契約の場合、一般的には以下のような条件になっています。
・存続期間:10年以上50年未満
・契約更新:なし
・建物の用途:住宅を除く事業用物件
・契約満了後の建物の扱い:借地人から地主への建物買取請求はできない
まあ、仮に契約期間が50年だったとしたら、僕はもうこの世にいないと思うのでどうでもいいことかもしれませんが。笑
今から動いておいたほうがいいかもしれないこと
周辺でマイホームを購入しても良いかも
新しいショッピングモール近くでこれから自宅購入したいと思われる方は、八ヶ崎1丁目や小金原5丁目近辺が徒歩5-10分県内になります。Suumoで調べてみると、いろいろと出てきます。相場的には30坪で1000万円前後、といったところでしょうか。このエリアは最寄りの駅は北小金で、駅まではバスになります。ただ、バスの本数はやたらと多いのでそれほど不便さは感じないと思います。
ちなみに先日、地元の不動産屋さんと話す機会があり、周辺の地価や中古物件、新築建売の価格について話を聞くことができました。不動産屋さんの話だと、
「この再開発の発表前を比較すると、まだ価格は上昇していないが、以前と比較すると物件がとても売れやすくなっている」
とのことでしたので、今ならまだチャンスかもしれません。
オープン時には、大量のオープニングスタッフの募集が出る
あと、将来パートの仕事を探したいと思っているママさんや学生は、オープン時には、大量のオープニングスタッフの募集が出るはずなので、大チャンスです。オープニングスタッフは、パートやアルバイトを探す人たちにとって、人気の条件の一つです。それは、職場の人間関係が出来上がっていないため、ゼロベースで始められるからです。
参考までに、
職種 | 時給 |
---|---|
キッチン・ホールスタッフ | 900円~ 1,225円 |
フード系スタッフ | 950円~ 1,188円 |
試食販売スタッフ | 1100円 |
デリバリースタッフ | 960円~ 1,200円 |
パチンコ店スタッフ | 1300円~1,800円 |
ホームヘルパー | 1200円~2525円 |
老人介護施設スタッフ | 911円~1,890円 |
雑貨販売スタッフ | 1300円~1530円 |
人手不足を反映してか、時給800円代というのはほとんど見かけません。パチンコ店、ホームヘルパーや老人介護施設などはさすが時給が高いですが、新しく施設にはあまり関係がありませんね。時給がやたら高い雑貨販売スタッフは、携帯グッズを扱うお店です。
ショッピングモールなので、募集が出てくる職種はフード系スタッフ、試食販売スタッフ、各テナントの販売スタッフ、あとはクリニックの事務スタッフなどでしょう。なので、時給900円~1200円の募集がオープン前には大量に出ます。以下は、実際に出てきたテラスモール松戸の求人です。
今すぐ仕事を見つけたい方は、こちらで探してみてください。
まとめ
いろいろと無責任な予想を書いてきましたが、松戸市民にとっては待望の施設であることに間違いはありません。
特に、2004年に松戸駅近くの最後の映画館が閉館して以来、市内には映画館がないという状況が続いていました。映画を観に行くのに、おおたかの森や柏、三郷など近隣に足を延ばす日々は終わりを告げそうです。完成を楽しみにしたいと思います。
柏・松戸エリアの事をもっと知りたければ、以下の柏・松戸さんぽ がおすすめです。周辺をよく歩いている地元の人間しか知らない情報が満載です。