我が家の子供達が、幼稚園時代にほぼ例外なく大好きになる絵本が、「ノンタン」シリーズです。今回は、このノンタンシリーズの不思議な魔力について書いて見たいと思います。

そもそもノンタンシリーズって何?

あまりにも有名なノンタンシリーズですが、このノンタンシリーズは、言うまでもなく猫の男の子ノンタンを主人公とした絵本のシリーズで、最初の絵本は、1976年に最初の絵本『ノンタンぶらんこのせて』です。もう40年近く前から存在しているんですね。その後、大人気になったノンタンシリーズは、絵本はもちろんのこと、CD、テレビアニメ、キャラクター商品などいろいろな展開を見せるになっています。

絵本は実は2つのシリーズがある

絵本は実は2つのシリーズがあります。「赤ちゃん版・ノンタン」と、3、4歳児向けの「ノンタンあそぼうよ」です。赤ちゃん版・ノンタンは、以下のような歯磨きや、おしっこ、挨拶など2歳くらいまでに子供が学ぶいろいろなシチュエーションが題材になっています。
ノンタンはみがき はーみー (赤ちゃん版ノンタン)

一方、3、4歳児向けの「ノンタンあそぼうよ」は幼稚園などで友達と遊ぶ様々なシチュエーションが題材になっています。

ノンタンシリーズの魅力

ノンタんシリーズは、未就学児の子供が日本語という言葉を学ぶ上で最適な絵本の一つだと僕は思います。なぜそう思うのか、理由を挙げてみたいと思います。

理由その1:セリフが分かりやすく、何度も繰り返される

まず、ノンタンの絵本を読んでいると気づきますが、出てくるセリフがどれも簡単で分かりやすく、さらにほぼ必ず同じフレーズが何度も繰り返し登場します。この繰り返しでてくる、というのが重要で、子供は繰り返しの中で言葉を愛んでいくことができます。例えば、以下のページでは「まいご」という言葉が四回繰り返されています。

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理由その2:独特の韻を踏んだリズム感のある文章

子供に読み聞かせをしてみるとすぐに気付きますが、ノンタンシリーズは、どの絵本も独特の韻を踏んだリズム感のある文章で、読んでいて実に心地がいいです。実は、数ある絵本の中でも、独特の韻を踏んだリズム感のある文章というのはあまりお目にかかることはなく、僕が知っているその他の絵本といえば、鈴木のりたけさんの「ぼくのシリーズ」くらいでしょうか。

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理由その3:丁度良い長さ

ノンタンシリーズはどれも5分くらいで読み終えられる長さになっていて、3、4歳の子供でも集中して読み続けることができます。実に良いバランスだと思います。

ノンタンは全21冊です。セットで購入することもできるので、子供のために検討されてみてはいかがでしょうか。

ノンタンあそぼうよ(21冊セット)