富士山登山は4つのルートがある

富士登山ですが、吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートの4つの登山ルートがあります。ざっくりとしたルートは以下の通りです。

それぞれのルートの比較は以下の表の通りです。

ルート 登り 下り 始点標高 標高差 山小屋数
吉田 6時間 3.5時間 2305 1450 20
須走 7時間 3.5時間 1970 1800 12
御殿場 8時間 3.5時間 1440 2300 4
富士宮 5.5時間 4時間 2380 1350 9

初心者は迷わず吉田ルートを選ぶべし

富士山の登山客の半数が利用するのが吉田ルートです。初心者は迷わず吉田ルートを選ぶべきです。僕も初心者なので、迷わず吉田ルートを選びました。理由は以下の通りです。

理由その1)関東からのアクセスが良い

吉田ルートの開始点は富士スバルライン五合目になりますが、この五合目までのバスの本数が非常に多く、特に関東からは新宿から直行バスが出ています。

理由その2)標高が2番目に高い

まず、最初に考えるべきはスタートラインの標高です。吉田ルートは4つの登山ルートのうち、2番目に高い標高になっています。なぜ高い標高が大切かというと、登山開始と山頂との標高差があればあるほど、高山病になるリスクが低くなるからです。

理由その3)山小屋、トイレ、救護所の数が多い

標高差のある富士登山では日帰り登山(いわゆる弾丸登山)はリスクが高いため、基本的には1泊することが条件になります。その上では、吉田ルートの山小屋の数は20と群を抜いています。

山小屋の数はそのまま売店の数とトイレの数と比例するため、食料や水分の補充、体調不良でトイレに頻繁に行く必要がある時なども重宝します。

また、登山客が多いためか、救護所の数も最も充実していて、もしものトラブルの際も安心できます。

理由その4)基本的に登山ルートと下山ルートが別

実際に登ってみれば分かると思いますが、登山ルートと下山ルートが別である、ということは安全面を考えると非常に大切です。登山道は場所によっては非常に狭い道もあり、ただでさえ混雑する富士登山で、道が狭く傾斜が厳しい箇所で下山客とすれ違うリスクがないのは非常に大切です。