九十九里浜に行こうと思いたち、途中で何かないか探してみたところ、ネットで見つけたのがこの飯高寺(はんこうじ)です。この飯高寺は、西郷どん、忍びの国のロケ地としても有名な千葉県匝瑳(そうさ)市のお寺で、日本最古の大学として知られています。

飯高寺(はんこうじ)までのアクセスと注意点

飯高寺までのアクセスですが、飯高寺は、九十九里海岸に近い場所にあります。住所は以下の通り。

〒289-2173 千葉県匝瑳市飯高1789

ところが、上記の住所に従っていくと、駐車場スペースがほとんどない、細い道の飯高寺の入り口まで案内されてしまいます。

一応ここにも2台ほど駐車スペースがあるのですが、観光案内所のおじいさんの話だと、地元の人しか駐車しないとのこと。

実際の駐車場は、入り口から4−5分歩いたところにあります。そのため、車でいく際は、以下の市営駐車場の住所を入力して行くようにしましょう。

飯高檀林南駐車場:
〒289-2173 千葉県匝瑳市飯高484

飯高檀林南駐車場

この飯高檀林南駐車場は市営の無料駐車場で、かなりの台数を停めることができます。まず満車になることはないのではないかと思います。

飯高檀林観光案内所

飯高檀林南駐車場には、観光案内所が併設されていて、匝瑳市から派遣されたおじいちゃんとおばあちゃんが案内をしてくれます。

杖を借りることができます。

パンフレットも無料でもらえます。

しかし、匝瑳市のキャッチフレーズが「読めない!書けない!どこにある?」というまさかの自虐ネタ。笑

確かに、今回ここに来るまで、匝瑳市なる市が千葉県内にあるとは僕も全く知りませんでした。

以下が周辺の観光マップです。

飯高檀林観光案内所から飯高寺まで

飯高檀林観光案内所がある駐車場から飯高寺までですが、距離は300メートルで徒歩4分くらいです。

順路の標識が出ているので、安心です。

この日は、暇だったのか、観光案内のおじいさんが一緒に歩いてくれることになりました。歩きながら、飯高寺の歴史的背景やその他色々な話を聞かせてくれました。

おじいさんの話だと、映画「忍びの国」のロケ地に使われてから、聖地巡礼とかで嵐ファンの若い女の子たちがちょくちょく訪れるようになったとか。

飯高寺の総門

ここが総門です。階段はかなり急なので、注意が必要です。

階段の上に上がると、大きな杉の木々が見えます。すごい!

気持ちのいい杉並木を歩く

総門を入った後は、とても気持ちのいい杉並み木を歩いていきます。まるで別世界に迷い込んだようです。

説明を見ると、樹齢200−300年の杉の巨木が多数あるようで、歴史の片鱗をうかがわせます。

立正大学の発祥の地だと知る

檀林とはそもそも、お坊さんの学問所で、飯高檀林(いいだかだんりん)は、関東における日蓮宗の主要な檀林の一つでした。

ここは、当時日蓮宗最高かつ最大の学問機関で、1573年に日統が匝瑳市飯塚の光福寺に学室を開いたことが檀林の前身で、その6年後の1579年に土地の有力者・平山刑部の後援を得て、学室を飯高の妙福寺に移し、我が家これが飯高檀林の発祥となっています。

しかし、何と卒業まで36年間もの期間がかかったとか。長すぎる学生生活です。笑

1872年に学制発布のため廃檀となり、その名跡を継いだのが立正大学で、境内に「立正大学発祥之地」の碑が建てられています。

立正大学は以前の職場の近くにあり、時々キャンパスに立ち寄って散歩していたこともあったので、ここが発祥の地だと知って驚きました。

飯高寺の講堂

奥に突如見えて来るのが、飯高寺の講堂です。すごい迫力です。

本堂の前はよく整備されていて、とても綺麗です。

本堂は定期的に一般開放をしているらしいのですが、この日は残念ながら閉まっていました。

観光案内所のおじいさんの話では、実際に数百年ものの、木材を使っているそうです。木造建築って、本当にすごい。

上に上がっていいというので、靴を抜いでちょっと一休み。

まとめ

近年、講堂の裏庭には520株の牡丹が植えられて、名所として人気を集めているそうです。開花時期は4-6月頃だというので、また来年、春になったら戻ってきたいですね。

夏の時期に行く方は、蚊が死ぬほど出るので、虫除けスプレーが絶対に必要です。我が家は、観光案内所の親切なおばあちゃんに虫除けスプレーを借りて手足や顔にかけて行きましたが、それでも結構蚊に刺されました。苦笑

まっぷる 千葉・房総'18 (マップルマガジン 関東 6)