アルコホーリクス・アノニマス(AA)依存症克服の12のステップを学んだので、備忘録として記載しておきます。

アルコホーリクス・アノニマスとは

アルコホーリクス・アノニマスとは、1935年にアメリカ合衆国でビル・ウィルソンとボブ・スミスが創設した、アルコース依存症を解決するための相互援助の集まりです。アノニマスとは匿名、という意味で、組織名を日本語にすると「匿名のアルコール依存症者たち」という意味です。

創設者のビル・ウィルソン氏は、1895年に生まれ、第一次世界大戦に兵役した人物です。兵役をきっかけに、アルコール依存症になりましたが、依存症が祟り入院。そして、入院中にスピリチュアルな経験をしたことがきっかけで、アルコール依存症を解決するための活動をする決意をします。その後、同じくアルコール依存症だった医師のボブ・スミス氏と出会い、アルコホーリクス・アノニマス(AA)という組織が始まります。

アルコホーリクス・アノニマス(AA)依存症克服の12のステップ

アルコホーリクス・アノニマス(AA)依存症克服の12のステップは、ルーツがキリスト教を背景としたスピリチュアルなところから始まっているため、無宗教の日本人には理解するのが非常に難しいのではないかと思います。以下、12のステップです。

なお、アルコールのところをいろいろな依存症のキーワードに入れ替えることで、様々な依存症に置き換えることができます。

  1. 私たちはアルコールに対し無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。
  2. 自分を超えた大きな力が、私たちを健康な心に戻してくれると信じるようになった。
  3. 私たちの意志と生き方を、自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした。
  4. 恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行ない、それを表に作った。
  5. 神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。
  6. こうした性格上の欠点全部を、神に取り除いてもらう準備がすべて整った。
  7. 私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に神に求めた。
  8. 私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。
  9. その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。
  10. 自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた。
  11. 祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。
  12. これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコホーリクに伝え、そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力した。

いかがでしょうか。やはり概念を理解するのがが少し難しいので、自分なりに噛み砕いてみました。

ステップ1:自分自身で依存症を認める
ステップ2:依存症を克服できるという希望を持つ
ステップ3:自分の人生を変える決心をする
ステップ4:自分の生活を見直し、棚卸しを行い、明文化する
ステップ5:自分以外の第三者に対しても依存症を認める
ステップ6:改善するべき課題(短所)のリストを用意する
ステップ7:課題(短所)のリストに取り組む決意をする
ステップ8:依存症によって傷つけた人たちのリストを作る
ステップ9:傷つけた人たちに対し、具体的に償いを行う
ステップ10:改善するべき課題(短所)のリストを見直し、継続的に修正と改善を行う
ステップ11:瞑想を通して、前進するための力を得るようにする
ステップ12:1−11のステップを継続し、改善の努力を継続する

この12のステップについての詳細が知りたければ、アマゾンで本を購入することができます。